心を打たれたオファー

自分が大学で非常勤講師をする以前、ゼミの先輩方から、「一度非常勤をやると、どんどん声がかかるよ」という話を聞きました。その時は、まだ、全く声がかかっていなかったので、「一つだってすごくありがたいのに、いくつも声がかかるなんて、夢のような話だなあ」と思っていました。

そんな私も、博士課程の4年目になる2016年度から、非常勤講師をさせていただくことになりました。

最初は、2つの大学で3コマ持たせていただくことになりましたが、非常勤講師を始めて約1ヶ月後、ゼミの先輩が専任の仕事が決まったとのことで、後期(秋学期)から本ブログのC大学で1コマ担当することになりました。さらに翌月、本ブログのA大学では、自分の専門に関わる科目を担当していた先生が、急遽秋学期から他大学の専任が決まり、秋学期から3コマ担当することになりました。その後も、新たな科目が増えた・前任者が急遽担当できなくなったなどの理由で、お話をいただく機会に恵まれ、おかげさまで非常勤講師を始めて以来、継続的にお仕事をさせていただいています。本当にありがたいことだと、関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

このように、非常勤講師を始めて間もない時期から、声をかけていただく機会があり、半信半疑だった先輩の話はは本当だったと、実感しました。

大学での非常勤講師の仕事を得るのは、公募はあるにはありますが、その多くは「紹介」です(詳しくは、次の記事を参照)。
schlossbaerental.hatenablog.com
私も、非常勤の仕事は100%紹介でさせていただいています。

どのオファーも大変有り難いと思っているので、原則スケジュールを調整してお受けするように心がけています。が、今年に入って、どうしてもスケジュール上お受けできないオファーをいただきました。私が他の方を紹介するという方向に話が行きかけた時に、依頼された方から、次のメールを頂きました(プライバシーに配慮し、一部改変)。


これまで複数人紹介頂きながら、決めることができずに、難しいことは承知で●●さん(注:私のこと)にお声掛けをしたのは、●●さんの授業をうちの学生に聞かせたい(学生に●●さんという存在を知って欲しい)というのが一番の理由です。
(中略)そういう存在がいる、ということを学生に伝えたいのです。
一度はあきらめたものの、なかなか後任が決まらない中で、●●さんに一度もお声掛けせずに、他の方に…という気持ちになれなかったのです。それで、お声掛けしてしまいました。ごめんなさい。

このメールをいただいて、とにかく担当できる人を探していたのではなく、私にして欲しいという意図がひしひしと伝わってきて、何とももったいなくて、ありがたいお話に、感激してしまいました。

ただし、どうしても当初の曜日・時間だと都合がつかないので、時間割を変えられるかを大学側に掛け合っていただくことにしました。その結果、秋学期の集中講義でも良いことになり、晴れてお受けできる運びとなりました。

ご依頼をいただいた方はもちろん、当該大学のご担当者にも調整をしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。また、学生さんにとっては、本来であれば半期に渡ってじっくり学ぶことを、限られた期間で、かつ大人数で学ばなければならないため、負担が大きいかと思います。まだ時間があるので、今から授業計画をしっかり練っておきたいと思います。

今から、このご依頼をいただいた授業をするのが楽しみです♪