非常勤の仕事を増やす方法

11月も、もうすぐ下旬。各大学から来年度の非常勤の打診がくる時期ではないでしょうか。

来年度何コマ担当できるかは、大学非常勤講師にとっては死活問題。ドキドキする時期ですよね。


さて、ある程度のコマ数を常に持つことができることは、非常勤講師で生計を立てる上でとても大切なことだと思っています。

そもそも、最初の非常勤の仕事を得ることが簡単なことではないので、

非常勤の仕事があることがありがたい

と、1年目の時は思っていました。

でも、コマ数が増えたらもちろん嬉しいですし、何より生活が安定します。1年目の春学期は3コマだったのですが、4年目の今、春学期(前期)に5コマ、秋学期(後期)に7コマ(うち1コマは集中)担当させていただけるようになりました(おかげさまで他の仕事も増えてきました)。
非常勤のコマを増やしたいという方にご参考になればと思い、シェアさせていただきます

方法① 「 非常勤をしたい」と、周りに伝える

この方法は、博士課程に入って入学間もない時に新入生向けに行われたセミナーで教えていただきました。
博士課程を終えた方や、満期退学して仕事に就いた方から、どうやって研究を進め、仕事をみつけていけばいいかという体験談を聞きました。
そのときに・・

仕事をしたいってアピールすることが大事だし、恥ずかしいことじゃない。指導教授の先生、ゼミの先輩だけでなく、いろんな人に言った方がいいよ

というアドバイスをいただきました。

そのアドバイスはずっと心に留めていて、中高の教員を辞めて、博論を書きながら今の仕事(大学非常勤講師)をすることに決めた時から、周りの人に言い続けてきました。

そうしたら、ある先輩がそのことを覚えていてくださって、ご自身が就職が決まったときに、その方の非常勤を譲っていただけました!!(ちなみに、その先輩には、先に先輩のアシスタントの仕事を与えてくださったのですが、そのご縁もあったかもしれません)。
私以外にも、この方法で仕事をゲットした人はたくさんいます。言うのはタダなので、本当にオススメです。

方法② 非常勤先で急遽空きが出たら、すぐ手を挙げる!

非常勤1年目からお世話になっているA大学では、当初、秋学期それぞれ春学期2コマ担当していました。1年目の6月くらいに、私の専門にあたる科目を担当していた非常勤の先生が、急遽専任の仕事が決まり、後任の先生を探しているというメールがその大学の専任の先生から入りました。

そのメールを見たときに、なるべく早く返事をしてほしいことを言われました。実は、他の仕事の関係で、その時間割枠では対応できずに困っていました。一瞬お断りしようかと思ったのですが・・・
「その科目、ぜひ担当したい!!」
という気持ちが強く、どうしても断りたくなかったのです。

なので、「もし時間割を動かしてくださるならぜひ担当したい」と専任の先生にお伝えして、後は大学にお任せしました。

後で知りましたが、大学としても、一から新しい人を探すより、業績等に問題なければ、すでにその大学で非常勤をしている人に頼む傾向にあります。そういった事情もあり、私の都合に合わせて時間割を変えていただけ、その科目を担当することが叶いました。多少図々しいかもしれませんが、やっぱり交渉してみる価値はあると思います。

方法③ 複数の科目が担当できる 業績をつくる

私は教育学が専門なので、教職課程の授業を担当することが多いです。教職課程の科目は専門の幅が広く、本来の自分の専門では、担当できない科目も多いです。でも仕事を増やしたかったら・・・

いろんな科目が担当できるように、業績を作る=論文を書くことが大事です。

ある科目しか担当できないと、同じ大学で複数の授業を担当することができません。
いくつかの科目が担当できる業績があれば、方法②のように、すでに非常勤に行っている大学から声をかけてもらえます。


コマ数を増やしたいなら、一つの大学で複数のコマを持たせていただくのが一番効率がいいです。そのためにも、複数の科目を担当できるように業績を整えておくとチャンスがあるので、オススメです。