共同研究は、憧れの方々との出会いを引き寄せる!

博士課程を修了した今年度を振り返ってみて、今までと一番変わったのが、

共同研究のお誘いをいただく機会が増えた

ことです。

これは本当に嬉しい限りで、「研究者になったんだ~」「研究者として認めていただいたんだ~」と実感しています。今年は、そんな嬉しい機会に恵まれたので、そのことについて書きたいと思います。

初めての共同研究のお誘い

3年ほど前(まだ博士課程在学中、大学非常勤講師1年目)に、初めて共同研究のお誘いを受けました。自分の専門である教育学の分野、かつ同地域を対象しているある研究者の方の科研に、研究協力者として参加させていただくことになりました(当時、研究者番号がなかったため、このような形に)。その科研の代表者のA先生は、自分が先行研究として挙げている著書等を書いている先生で、まさに雲の上のような存在の方でした。


A先生とは、研究分野や研究内容が重なるところがありますが、所属する学会が違う(方法論が違う)ため、直接お会いする機会はありませんでした。A先生と同様、教育学かつ同地域を研究されているB先生と、お二人ないし他の方を交えてよく共同研究をされていますが、

いつか、先生方と研究でご一緒させていただける日が来るよう、頑張って博士論文を書こう!

と思って、研究に取り組んでいたところ、B先生を介してお仲間に入れていただけることになりました!!


A先生の存在なくしては、私の研究は進まなかったのでは?というくらい、キーパーソンな方です。一番ありがたかったのは、自分が探している史料の存在や探す当てとなるヒントをたくさんくださったことです。A先生のおかげで出会えた重要史料があって、その史料のおかげで博士論文をまとめることができたといっても過言ではないです。感謝してもしきれません(この場をお借りして、A先生、B先生には心よりお礼申し上げます)。

この研究は、3年前から始動し、年に数回打ち合せをしながら、翻刻等の作業を分担して研究を進めてきました。来年度には研究成果をまとめて、共編著として出版すべく、取り組んでいます。成果が出せるのがすごく楽しみです。自分の分担部分を責任もって取り組みたいと思います。

8年も会いたいと願っていた研究者の方と共同研究をする運びに

博士論文のテーマを決めたときに、周囲の方から、私の研究に最も関係あるのはC先生だから、彼の論文をしっかり読むようにと助言をいただき、C先生のご研究をむさぼるように読みました。私が対象としている地域・時期は、解明されていたいことが多く、難解なことばかりですが、C先生はそれを大変分かりやすく、かつ正確に論じられていて、研究を進めるうえで大きな示唆を下さった方です。いつか、C先生にお会いたいと思っていたのですが、ずっとニアミスで、8年間会うことができないでいました。

今年の5月、C先生がある講座で授業をされると知り、満を持してその授業を聞きに行きました。その時に初めてご挨拶をすることができました。
思わず、「8年お会いしていたいと思っていて、やっと叶いました」とお伝えしてしまったほどです。

それから数か月後、以前からある史料を使って共同研究をしたいと仲間内で話していましたが、そのために科研費を申請しようという話になり、C先生にご相談させていただきました。ご助言をいただければ…と思っていたところ、なんと一緒にやってくださることに!
C先生がご尽力して下さり、このたび科研の申請をしました。この科研費が通れば、3年間、研究分担者として、共同研究を行うことになります。また、C先生が中心になって行っている研究会にも参加させていただくことになり、学ばせていただく機会に恵まれました。このタイミングでご縁がいただけたことを、大変光栄に思っています。

まだ会えぬ憧れの研究者の方から、共同研究のお誘い

そして、ごく最近(2週間ほど前)、親しく研究交流をさせていただいている方を介して、A先生、C先生につぎ、私が憧れているもう一人の研究者であるD先生らの研究グループに加わってほしいという話が舞い込んできました。D先生は、私の対象とする地域・時期について、詳細に検討されている研究者の方です。D先生の研究は、自分の研究の背景を語るには欠くことができない、重要な研究です。ご著書は穴が開くほど読ませていただいていますが、まだお会いできていない方で、いつかお会いしたいと切に願っていました

その憧れのD先生らの研究会に、まさかこのタイミングでお声がけいただけるなど夢にも思っていなかったので、本当に驚きました。研究の打合せが来月下旬にあるのですが、急に決まったということもあり、初回はどうしても先約の関係で行くことができないのが本当に悔やまれます。来年はぜひともお会いしたいと思います。


博士号を取ると、周囲から専門家として認識してもらえるようになり、その結果、憧れの方々とお会いでき、共同研究をご一緒させていただく機会にも恵まれる。
来年は、憧れの研究者の方々と、3つの共同研究ができる、幸せな一年となりそうです。