初めての面接に至るまで

先週の金曜日は、私にとって待ちに待った日でした。それは、大学専任教員へのチャレンジをしてきた中で、「初めての面接の日」だったからです。この日が無事迎えられ、無事面接を受けることができて、心からほっとしています。

 

当ブログにも以前書かせていただきましたが、大学教員の公募は本当に狭き狭き門で、私は今まで書類すら通ったことがありませんでした。初めて面接をしていただけることが何より嬉しかったので、チャンスをいただけたこと自体が幸せでした。

 

この日を待ちに待っていたのは、実際に長い間待っていたからです。初めてその大学から声をかけていただいたのは、なんと今から1年8ヶ月前。研究上大変お世話になっている元大学教員の先生を介してでした。

 

でも、去年の7月、大学側の事情により、2019年4月が2020年4月になることが伝えられ、したがって面接もしばらく行わないという話になりました。もしかしたら、このまま話がなくなってしまうのではないかと、ずっと不安な気持ちを抱えていました。

 

今年に入り、紹介してくださった先生方、指導教授の先生、同大学の知り合いの先生などのお力添えもあり、例年より早めに面接をしていただけることになりました。7月下旬に行うということで、その1ヶ月以上前から調整をしてほしいという連絡をいただきました。大学側の指示に従って書類等を整え、準備万端の状態でした。

 

が、なんと面接の6日前に大学側から連絡があり、予定していた面接日が面接官の都合が悪くなったため、延期してほしいという連絡が入ったのです。私の立場からすれば、1年半以上も待っていたことですし、おおよその日程が分かった1ヶ月以上前から、準備をしていたので、本当にショックを受けてしまいました。

 

大学専任教員の試験を受けたことがないので何とも言えませんが、他の仕事では、面接の日程が延期になるという経験はないので、

「もうダメなのかな~。諦めてほかの大学を受けたりした方がいいのかな~」

と、ずいぶん落ち込みました。

 

以前の当ブログの記事「大学専任教員公募について、考える」

 

maemuki-koushi.hatenablog.com

 

にも書いたように、全然公募に通らない私に、何らかの原因があるのだろうと思い、すでに大学で専任教員をしている友人に連絡をとり、時間を作ってもらいました(本当に感謝です!)。書類をチェックしてもらったところ、特に問題はないとのこと。半信半疑でしたが、せっかくそう言ってくれたので、素直に信じることに。ただ、書類に問題がないのであれば、何が原因として考えられるか?ということを聞いたところ、

 

「採用に関しては応募してくる方の業績だけではなく、そのときの大学側の事情(年齢構成のバランス、男女比、人的つながりなど)に左右されるため、正直なところどう決まるかは誰も分からない」

 

とのことでした。

 

以前別の方に相談に乗っていただいたときも、「こればかりはマッチングだから…」と言われたことを思い出しました。

 

友人に相談に乗ってもらい、「いったい、私はこれからどんな努力をすれば良いのだろう?」と思っていたら、その翌日、先週の面接の日取りの連絡をいただきました。

 

こうして満を持して面接を受けに行くことができました。前日は緊張して全然眠れませんでしたが、とにかく面接をしていただけることが嬉しくて、笑顔で臨みました。

 

面接では、ちょっと答えにくい難しい質問もありましたが、面接を通じて、その大学と自分の研究テーマが大いに関係あることを知り、同大学にさらに惹かれました。また前職の経験を生かした仕事内容を提案していただいて、私としては、「是非ともこの大学でお仕事をさせていただきたい」という気持ちになりました。

 

寝不足で、ちょっと緊張もしていて、うまくお話できない部分も多少ありましたが、概ね力を発揮できた感はあります。ここまで運んでいたことに感謝し、あとは、天にお任せです。お力添えいただいた皆さんに、ひとまずのご報告をしているところです。