「研究」を事業にするためにとった行動とは?

大学非常勤講師の処遇を改善するための方策として、個人事業主となり、自分の研究、専門を生かした仕事を「事業」として少しずつやっています。昨日のブログにも書きましたが、事業に力を入れられるようになったのは、今年度になってからです。

これまでの取り組み

2017年に個人事業主になってから、事業として仕事をするために取り組んだことは、主に以下の3つでした。

①研究費を獲得する(=事業経費の獲得)。
②スポットコンサルの仕事を紹介してくれる会社に登録する。
③事業の請負先(例えば、教材やコラムの執筆の仕事)を探す。

①~③をすることで、少しずつ研究費がもらえたり、仕事がもらえるようになりました。一つ、また一つとお仕事をいただくことは、自信にもなっていきました。

ですが、これらはすでに仕事として存在し、自分が営業するかどうかにかかわらず、最終的に依頼されなければ、仕事をしたくてもできません。

では、どうやったら事業収入を増やしていけるのか。私だけでなく、周りの同じような立場の方(具体的には研究仲間)とも、連携を取り、どうやったら自分たちの処遇を良くしていけるかをポイントに考えました。

事業収入を増やすために頭をひねるが…

そこで私が思いついたのが、同じく研究者である、専任教員の仕事の一部を事業として請け負うということでした。大学の専任教員が、ご自身の仕事の一部をスポット的に依頼するというもの。名付けて〝スポット個人秘書〟。これは、自分が時々請け負うスポットコンサルの仕事からヒントを得ました。

そのシステムが上手く機能すれば、大学の専任教員の仕事が軽減され、非常勤講師の方は収入が多少なりとも増えてお互いにとってwin-winの関係になる!良いことづくめでは?と、安易に考えたのでした。


これを考えついたまでは良かったのですが、そこで大事なことに気づいてしまいました。それは…

「〝自分はピンスポット個人秘書〟をお願いしたいけど、その仕事を請け負いたくない!

ということでした。

せっかくサービスを思いつきましたが、自分が請け負えない以上、どう事業にしていったら良いか分からなくなってしまいました。

やはり頼れるのはプロ

しばらく一人であれこれ考えましたが、このサービスが上手く機能したとしても、私にキャッシュフローがあるとは思えませんでした。さんざん悩んだ結果、

「そうだ、経営のプロに相談しよう!」

という考えに至りました。実は、博士在学中、すごく悩んでいたことがあったときに、学生相談室を利用したことがあったのですが、プロのカウンセラーさんに相談したことで、悩みが解決に向かったことがありました。以来、学籍がある間は、学生相談室をフル活用していました(なんと言っても無料なので、利用しない手はないです!)

初めてクライアントとしてコンサルを受ける

経営のプロと言えば、経営コンサルタントさんです。でも、知人には経営コンサルタントをしている方はいません。実は、半年くらい前から読み始めた女性経営者の方の本があり、その本を通じて、その方の考え方にとても共感し、すっかりファンになってしまいました。せっかくならその方にコンサルをしていただきたい!と思ったのですが、今はコンサルをされていないようでした。それであれば、その方のお弟子さんがいい!と思い、何人かのお弟子さんの方のプロフィールなどを拝見させていただき、「この方がいいなあ~」と思った方がいました。

少し様子を見ていたところ、そのコンサルタントの方が、期間限定で「起業のための個別コンサル」をしていることをブログで知りました。しかも、メルマガ会員限定でお安くなるとのこと。

当ブログでも度々お伝えしてきましたが、大学非常勤講師は非常に薄給です。そのコンサル料は、いくらお安くなるとは言え、今の私にはとても高額なものでした。

でも、このまま何もしなければ、いつまでたっても「研究」で食べていくことができません。私だけでなく、同じく大学非常勤講師の立場にいる方も同様です。


「大学の専任教員になれるチャンスをただ待っているだけでは、現状を何も変えることができない」

そう思った私は、思い切ってそのコンサルタントの方にご連絡をし、「大学専任教員の”スポット個人秘書”」をどうやって仕事にしていったら良いか、ご相談することにしたのです。


コンサルは90分間。事前に聞きたいことをお伝えしても良いと言ってくださったので、時間を最大限有効に使いたかった私は、相談内容をまとめたレジュメを事前に送付させていただきました。

今から約一ヶ月前、人生で初めてクライアントとしてコンサルを受けさせていただきました。とても誠実に熱心にお話ししてくださる方で、90分はあっという間にすぎてしまいました。なんと1時間もオーバー
当然追加料金を払う覚悟はしていましたが、「いいですよ」と言ってくださるサービス精神に感服でした(本当にありがとうございました)。

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このコンサルを通じて、私の潜在的にやりたいと思っていたことに気づかせていただき、何より私の心にメラメラと火をつけてくださいました

このコンサルを期に、私の「事業」に対する意識は大きく変わり、暇さえあれば、自分を生かして人のためにサービスとして何が提供できるか?を考えるようになりました。このコンサルを受けたその日以来、事業活性化に向けて毎日真剣に考えて、やれることを全力でやっています。


コンサルの様子や現在の取り組みについては、また後日ご報告します。