学生のことは学生に聞くのが一番!

先日のブログで、「学生さんからの間接的な相談ー指導教授との関係についてー」という記事を書きました。
maemuki-koushi.hatenablog.com


相談に来て下さって以来、私にできる最善策である、専任の先生につなぐということを、その日のうちにしました。その先生からお返事をいただき、大学として対応を進めていると聞き、ほっとしました。

私ができることはしたので、この問題について深追いする必要はないのですが、この一件があって、改めて考えておきたいと思ったことがあります。

それは…

納得行かない辛さを感じた時に、どうやって乗り越えるのか?
ということ。


学生の立場での辛さは、教員である私には、完全に分かるわけではありません。悩んでいる学生さんがその辛さから解放されるために、どうすればいいかを考えていました。でも、あまり名案は浮かばす、数日がすぎています。


話は変わりますが、昨日はA大学で授業でした。ある学生さん(以下、Aさん)が、簡単な質問をしてくださり、それをきっかけにお話をしました。


Aさんは社会人を経て大学に入られた方。いろいろ人生経験もしているし、何せ厳しい、理不尽なこともある世界を生きてきた方です。だから、例の悩んでいる学生さんが、辛さを乗り越えるヒントとなるようなことをご存じでは?と思い、ご意見を伺ってみることにしました。

ただし、学生さんのお悩みとはダイレクトに伝えず、身近に同じようなことで悩んでいるというケースについて、聞いてみました。


Aさんの答えは、

(たとえ、理不尽なことを言われたりされたとしても)やることはちゃんとやっていた

ということでした。Aさんは、ある厳しい世界にいた方ですが、どんなことがあろうと、自分が取り組んでいることは、誰にも文句を言われないレベルになるように全力で取り組み、完璧を心がけていたそうです。


これは、ものすごく、真をついていると思いました。しかも、自分にとってもプラスになり、良いこと尽くめだと思います。


先日当ブログに書いた悩める学生さんの場合、具体的には、

ゼミでの発表内容を完璧にする、素晴らしい卒業論文を仕上げること等

が考えられます。

幸い、その学生さんは、指導教授の先生のゼミの内容には高い関心を持っているとのことなので、楽しんでできると思うのです。


それから、もう一つ、Aさんが教えて下さったのが、

やる気があるようにみてもらえるよう、表情豊かにする

ということでした。

Aさんの場合は、よくクールで冷静にみられてしまうそうで、そのため、100%の力を発揮しても、70%くらいの力しか出していないように思われていたそうです。それが分かってからは、ちょっと大げさに表情に出すようにしたそうです。


ただし、Aさんも、自分のポリシーに反することはしていないそうです。具体的には、感情的になって仕事などをしない相手に感情をぶつけたりしないということでした。


辛さを乗り越えてきたAさんならではの、具体的でステキなアドバイスでした。
間接的にはなりますが、先日の悩める学生さんに伝えたいと思います。