あなたのマイ研究室はどこですか?
こんばんは。今日は、午前中F大学の研究所で仕事をしてから、午後はB大学で授業という梯子の日でした。
今学期、梯子の日は週に1日だけですが、昨日は自宅で今月〆切の研究報告書を書くため、一日研究Dayにしました。今日はその振替でした。
大学非常勤講師の〝あるある〟ではないでしょうか?
さて、非常勤講師は複数の大学に出勤する場合がほとんどだと思います。専任の先生と違い、自分の研究室がないですが、皆さんはどこを「マイ研究室」にしていらっしゃいますか?毎日違う大学や研究所に行き、時々大学間を梯子するケースということで、私の「マイ研究室」について書きたいと思います。
一番集中できるところは、◯◯の中
毎日違う大学に行き、週1は梯子をするので、とにかく電車に乗っている時間が長いです。通勤に片道1時間~1時間半かかっているので、毎日2~3時間くらい乗っていると思います。満員電車もザラなので、快適とは言い難いことも…。
でも、私にとってベストな研究室は、なんと電車の中
なのです。
え?と思われる方が多いと思いますが、混んでいようと空いていようと、なぜがすごく集中できます!
ちなみに、調査や学会に行く際の飛行機や新幹線も同様です。
電車がマイ研究室になったきっかけは、中高の教員時代まで遡ります。
当時、職場まで片道2時間弱かかっていた上に、子どもが小さかったこともあり、なるべく早く学校を出なければなりませんでした。家に帰れば、家事や子どもの世話があり、いわゆる持ち帰り仕事をする時間が全然ありませんでした。
何とか時間を捻出しようと、とにかく効率よく家のことや仕事をこなしましたが、ほとんど捻出できません。仕事に当てられる時間はないのか…と自分の生活を振り返ったところ、
毎日電車に3時間以上乗っている!
ということに気づきました。
「ここしか時間がない。そうだ。立っていてもできることをしよう」
と思いました。授業の準備に必要な本や資料は、電車で読むようにしました。
メモを取りたい時は、携帯(当時)のメモ機能を活用したり、自分宛にメールしたりしました。
だんだんそれに慣れてきたら、授業ノートは携帯で作り、自分宛にメールし、家に帰ってから体裁を整えるようにしました。
電車の中である程度終われば、家で作業する時間が短くてすむので、絶対に最寄り駅までに終わらせたいと思うようになり、とにかく集中できました。集中しすぎて乗り過ごしてしまうことがあったほどです。
時短のつもりが、いつの間にやら
時短が目的で、電車を研究室代わりにしていましたが、それにすっかり慣れたことにより、電車でできることは電車でするようになりました。例えば、院試の勉強、研究計画書の内容を考えるなど。
ある時、論文も書けるんじゃないか?と思い、以来、論文の下書きを書くように。
いいアイデアが振ってくることが多いので、すかさずメモをしています。
マイ研究室でくつろぎたいときは…
そうは言っても、満員電車の中で仕事をするのは、なかなか大変です。
混んでいて基本的に座れないし、
揺れるし、本も広げられないし、
史料も見にくいし、
ノートに字を書くと揺れてうまく書けないし、
長時間立っていると疲れるし…と、あまり快適なわけではありません。
研究室のように、仕事の合間に一息入れたい!!と思うこともしばしばです。
そんなときは、ちょっと贅沢ですが、
グリーン車(か特急)に乗ります
グリーン車だと、テーブルもあるし、シートもゆったりしています。それだけでも十分くつろげますが、お弁当を食べたり飲物も飲めるし(車内販売が来ることもある)、車窓も楽しめるし…まるで旅のようです。
1時間弱乗ることがあるので、仕事して、疲れたらコーヒーを飲んでリフレッシュして、また仕事して…ということも可能です。
非常勤間を移動しなければならず、ちょうどお昼の時間に移動する場合は、グリーン車に乗って、お弁当を車内に持ち込んで食べてから、授業の確認をしたり、論文の校正、文献や資料を読む、原稿等の下書きなど、仕事もしてしまいます(本を読んだりリラックスすることもありますが…)。パソコンも使いやすいので、グリーン車に乗るときは、ノートパソコンを拡げることも。
カフェなどに入ることを考えると、食事をしている間に移動できてしまうし、ゆったりと座れてテーブルもあるので、本当に快適です。
他にも、私のマイ研究室は、各大学図書館のお気に入りスペース、非常勤講師室、自宅、カフェ、飛行機の中、調査先の図書館、ホテルの一室などいろいろありますが、私はだんぜん電車派です。
みなさんは、どんなマイ研究室をお持ちですか?