【学生の相談】就職か教職か、今絞らなければいけませんか?

今日はE大学で授業でしたが、授業中に避難訓練が重なりました。初めてなので勝手が分からず、おたおたしてしまい、学生さんにはご迷惑をおかけしてしまったかもしれません(汗)

さて、今日は、先週1週間延びてしまった、2年生の学生さん(以下、Aさん)からの相談を受けました。
当初、同じ学科の学生4人から相談があると言われていたので、何のことだろう?とドキドキしていました。

ご相談内容をお聞きしたところ、
彼女たちの所属する学科の先生に、企業に就職なのかなの、教職なのか、どちらかに絞るように言われたそうで、
2年生の現時点で絞らなければなりませんか?
というご相談でした。

現時点で絞ることにためらいがある様子だったので、


Aさんは、どの程度教職に就きたいと思っているんですか?

と聞いてみました。


どちらかというと教職のほうに進みたいです

とのことでした。でも、少しずつ実習等が始まり、逆に本当に自分に合っているのかな?と思うところもあるようで、今決めることができないことに悩んでいたようでした。


Aさんの様子から、いつ、民間企業なのか教職なのかを判断すればいいのかを知りたいのかなと思いました。
なので、教職の専門家として、元中高の教員として、以下のようなアドバイスをさせていただきました。

①公立の教員採用試験と私立の両方を受けることができる。私立は、通年採用している場合があるため倍率は高いチャンスはそれなりにある
(ちなみに、秋に応募を締め切る学校が多い)。

②中高の場合、現役で受からない場合のほうが多いので、もしダメだったら非常勤講師や臨時的任用の教員になって、経験を積むのが一般的。
③実習や教員採用試験に重ならなければ、企業の就職活動も可能(多くの学生がそうしている)。
➃特に、私立中高は、その教科の専門性を求めるため、大学院卒が歓迎される。
⑤大学4年次に教員採用試験に合格できなければ、大学院に進学して専門性を高め、再チャレンジすることができる。
大学院在学中でも、非常勤講師をすることができる。
学生をしながら専門性を高めて、さらに経験を積むことが可能。
⑦仮に大学院に進学したあとで、やはり教員になることを辞めたとしても、新卒の就職活動ができる


あとは、私自身が民間企業を経て教員になっているので、そのメリットなどについてお話させていただきました。

大学の先生は、学生が望む進路に進んでほしいと思い、親心から、より確実な方法を提示されるんだと思います。
それがかえって、学生たちにとっては、選択の幅を狭めてしまうこともあるんだと、お話を伺って感じました。

どの道に進むにしても、いろんなルートがあることを知るだけでも、選択の幅が広がりそうだと思いました。いろんなルートがあることを知って、だいぶ安心された様子でした。

最終的に、Aさんがどんな選択をするか、楽しみです。